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【コラム第二回】紙媒体は見られない?中国人旅行者が旅行先や購入する商品を決める際は何が決め手になるのか

前回のコラムでは中国のSNS事情についてご紹介しましたが第二回の今回は中国人旅行者がSNS含めどのような媒体を参考にして旅行先や購入する商品を決めているのか、について見ていきます。

旅行先を決める際に影響を受ける媒体について

 

上記は中国旅行研究院が2013年に発表した調査結果です。

左から3番目の【親戚・知り合いからの情報】は万国共通で信頼度の高い情報源ですが、2012年の中国では【WEB上の口コミ】が【親戚・知り合いからの情報】にも増して影響力があることが見て取れます。

少し寂しいのが調査結果の右から2番目の項目【旅行先自身の広告】です。中国は世界最大の市場としてグローバル企業が挙って参入し、広告投下合戦を繰り広げており、例えばエスティーローダーやロレアル、P&Gといった外資企業が桁違いの広告費を投下しています。その為、中国人消費者は日々大量の広告に晒されており、一般的な純広告では影響を与えることが難しくなっております。

旅行業界でも各国の観光局が直接中国で純広告を投下しており屋外広告やタクシー広告でも良く目にしますが上記データからはこれらの施策の影響力が弱いことを示しています。

 

では今度は旅行先で中国人旅行者が影響を受ける媒体について見て行きましょう。

旅行先で影響を受ける媒体について

平成27年(2015年)1-3月期

調査項目中国
回答数回答率

日本滞在中で役に立った

旅行情報源(複数回答)

空港の観光案内所 118 8.9%
観光案内所(空港除く) 143 10.8%
宿泊施設 137 10.3%
旅行ガイドブック(有料) 69 5.2%
フリーペーパー(無料) 127 9.6%
インターネット(パソコン) 252 19.0%
インターネット(タブレット) 159 12.0%
インターネット(スマートフォン) 749 56.4%
日本在住の親族・知人 187 14.1%
その他 79 5.9%
特になし 183 13.8%
回答者数および選択率延べ合計 1,329 165.8%

 

こちらは日本政府観光局(JNTO)が発表している中国人旅行者が日本滞在中に参考にした情報源に関する調査結果です。こちらを見ますと圧倒的にスマートフォンが活用されていることが見て取れます。一方で各社のインバウンドへの取り組みとして良く利用される紙媒体(ガイドブック、フリーペーパー)の影響力が限定的であることも見て取れます。

同じ中華圏でも台湾・香港の旅行者は紙媒体を読む習慣がありますが、中国では本屋も日本の10分の1も無く紙媒体に触れる機会が少ない為、影響力が限定的になっています。

以前、中国に駐在されていたメーカーの副総経理の方が社員を連れて日本旅行をしたときに空港に降りた途端全員スマホを取り出して行き先を調べ出したことが印象的だった、と仰っていましたが、実際に銀座や心斎橋を歩く中国人旅行者を見ていると皆、スマートフォンを片手に買い物をしていることに気づかれると思います。 

 

最後に中国人消費者が日本人消費者よりもよりWEBに影響されることを示すデータをご紹介します。

中国の広告事情と日本との比較

 

こちらは2014年の日中の広告費の比較です。日本ではインターネットがテレビに次ぐメディアに成長したとしてよく話題になっていますが、実は中国では2014年にインターネットがテレビを超えて最も広告費が投下されるメディアになっています。

更にアメリカの調査会社の予測によりますと2017年にはインターネットメディアが他の主要5媒体(テレビ、ラジオ、屋外、新聞、雑誌)の合計を超えると見られています。このように急速に成長をするインターネットメディアですが、ここ1,2年の成長に大きく寄与しているのが微信メディアです。

現在急成長中の媒体【微信メディア】とは

前回コラムでも紹介した微信ですが、微信内ではLINE同様に様々な公式アカウントがあります。

LINEではメーカーや商業施設のアカウントが中心だと思いますが、微信ではこれらのアカウントの他に無数のメディアアカウントが存在します。

例えば【上海情報通信】といった地元情報メディアや【日本窓】といった日本に関する情報を扱った情報メディアといった具合です。中国では日本のような雑誌文化が殆ど浸透していない代わりに、20〜40代の方の情報源として今最も旬な媒体がこの微信メディアです。 

 

次回はこの微信メディアがどういったものなのかについてご紹介します。

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